<出演>
平田康之 宮崎稲穂 須藤正三 前島幹雄 鈴木かほり
<STAFF>
作/ムロジェック 演出/平田康之 音楽・演奏/加藤文生 ヴィオラ演奏/田中景子
照明/磯野眞也 振付/根津聖羅 撮影・編集/達見寛輔 演出助手/高柳麻弥
写真/小木曽威夫 宣伝美術/黒川幸子
<協力>
ジョイントオフィス Big Bang
この作品はポーランドの劇作家ムロジェックが1961年に発表した不条理劇である。
不条理とは条理でないということである。では条理とは何か? 物事の道理すじみちなどということである。ということはつまり不条理とは道理に反すること、すじみちに適わないなどという意味になる。早い話がわけがわからないのである。
わけが分からない作品を上演するのかと怒られそうな気もするが仕方ないのである。だってわけのわからないこの作品を面白いと思っちゃったのであるから。面白いと思っちゃったからには、やらなくてはならないのである。何人かの友人には絶対やらないほうがいいと言われた。やったら絶交すると言われた。でもやっちゃうのであるごめんなさい。
そして出演はなんと宮崎稲穂。ひょんなことから須藤正三。驚いたことに鈴木かほり。どうしても前島幹雄。そしてまあ平田康之という面々である。さらには加藤文生と田中景子が音楽を奏でちゃったりもする。舞台は題名が語っている通り、大海原である。筏が漂流している。筏の上には三人の男が乗っている。皆腹を空かせている。そう空腹なのである。飢えているのである。だから彼等はこう叫ぶ、わたしたちは食べたい!! と。